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家族の介護に必要な自動車改造(助手席回転シート)について岡山県倉敷市の事例
家族が怪我や病気の治療を経て、回復期の病院で日常生活や就労、就学を目指してリハビリに取り組み、退院後は自宅での生活へと移行します。
それに伴い、自宅での生活を見据えた住宅改造や介護用品の選択、訪問看護などの準備をケアマネージャーと協議しながら進めていきます。
外出(移動)については、介護タクシーの利用や友人知人の支援による自動車移動も検討されますが、地域性や時間、場所の制約で思う通りにいかないこともあります。
もし自家用車での「移動」がもっと身近なものになれば、選択肢はさらに広がるでしょう。
脳疾患後のリハビリで退院 車いすと杖の併用で日常生活を過ごすお客様からのお問い合わせ
ある午後の出来事です。
お客様から福祉車両の改造に関するお問い合わせがありました。
「夫が病気で身体が不自由になり、私が運転して夫を病院や外出に連れて行くのですが、助手席の乗り降りが大変なのです」
詳細を伺うと、回復期の病院を退院してからは、通院や買い物のために車での移動が不可欠になったそうです。しかし、地域の事情で介護タクシーなどの移動手段が限られており、ご自宅の車を福祉車両に改造して問題を解決したいと考えていらっしゃいました。
奥様の負担を少しでも軽減できるよう、お手伝いをさせていただくことになりました。
介護系福祉車両を選ぶ場合(座席移乗)の注意点について解説します
一般的に介助者の運転による介護車両には自動車への乗り降りを補助する機能を加えた福祉車両から選びます
なかでも代表的な機能が備わっている福祉車両をご紹介します
① 助手席回転シート 助手席に介助者の支援によりクルマへの乗り降りを助けます https://autoforum.co.jp/turnout/
② 助手席/その他座席用回転昇降シート 座席が水平方向へ回転後上下方向に昇降します https://autoforum.co.jp/turnyevo/
③ サイドサポートシート 座席の側面に補助席の様な機能を追加して乗降動作を補助します https://autoforum.co.jp/tipupplate/
④ 乗り降り補助ステップ 歩行はでき補助段があれば乗り降りができるケース https://autoforum.co.jp/step/
岡山県倉敷市の介護用自動車改造助成制度を利用したご相談ケース どの様な改造が最適か? 改造内容を決めましょう
奥様が運転できる自家用車はトヨタ・ヴィッツ一般的な小型ハッチバックです
・ ご主人様が「掴まり立ち」動作が可能か?
・ 開いたドアで体制を保持し奥様の補助のもと後ろ向きに体位を90度変えられるか?
・ 座席に座る場合股関節や膝関節を曲げる動作に支障が無いか?
・ 走行中に体幹保持具が必要か?
以上の項目をヒアリングさせえ頂いた後、今回の施工内容を「助手席回転シート改造」に決めさせていただきました
スウェーデンBraunAbility euro社製の回転シートTurnOut(ターンアウト)は水平方向に座面が最大95度まで展開します
水平方向に展開後にシートスライドレール機能を利用する事で座面の1/2~2/3が車体の外側に出ます 当事者の乗り降り性だけでなく介助者が体位を変え
不自然な介助姿勢からのリスクを軽減します
座面の高さ(ヒップポイント)は運転席の標準地±3cmの範囲内で取付完了
取り付けに関してはノーマルシート取り外し後BraunAbility euro社のインストール規則に准じた資格技術者が作業します
取り付けに際しては車体側に加工は致しませんので回転シートの使用廃止やおクルマの買い替えに伴うおクルマ下取りの際元の状態に戻せます
もちろん、次のおクルマへの回転シート移設も可能です
(注)移設の場合次のおクルマの車種や使用環境を事前にご相談ください
改造内容に沿ったお見積もり作成と介護用自動車改造助成金申請(岡山県倉敷市の場合)までのお手伝い
今回のご相談は岡山県倉敷市の「介護用自動車改造助成金制度」を利用します
ご家族の介護支援に関する自動車改造助成金制度は私の知る限りでは中国4県でも岡山県倉敷市のみ整備されている
全国でも珍しい制度です
岡山県倉敷市ホームページはこちら
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自動車改造費助成/障がい福祉課/倉敷市 (city.kurashiki.okayama.jp)
初めての助成金申請にあたりオートフォーラムでお手伝いさせて頂いた内容は以下の通りです
① 助成金審査にあたり必要な準備物と内容の確認
イ)改造見積書作成(改造箇所・内容の解かるもの)
ロ)改造内容が解るカタログなどの資料
ハ)該当自動車の車検証内容の確認(申請者との名義関係)
ニ)改造前車両の画像印刷(今回はお客様側でご用意)
ホ)障がい者等自動車改造助成金交付申請書(PDFよりプリントアウト)
各種助成金制度の流れは下記の通りになります
助成金の申請と実績報告は、当事者またはその家族が直接行う必要があります。各種助成金や補助金の存在、適用条件に関しては、お住まいの市町村区の窓口や公式ホームページでご確認ください。恐れ入りますが個々の制度に関する質問には回答しかねます。
もう一つ大切なお手伝いをオートフォーラムでご用意させて頂きます
今回の様なご家族の移動手段として自動車改造で
今あるおクルマへの改造の場合作業期間が概ね1週間から10日間ほど頂いております
また、県外からのおクルマの持ち込みに際して来店日時の調整や帰路の手段などでお困りの場合
ご遠慮なくご相談ください