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福祉車両改造事例 トヨタ スペイド 車いす収納 カロリフト40

更新日:

岡山、広島でクルマを自由に乗れる当たり前を!
「車いす収納 カロリフト40」という製品を紹介します。

選択要素 車いす載せ降ろし 自動車 簡易電動車いす

よくご相談を頂く内容で、
車いすの収納に関するものがあります

これは、介護系、本人運転系にかかわらず
車いすをご使用のお客様には
必ず解決しないとならない問題です。
(以下は通常の車イスでのケースです)

車いす収納の課題はいくつもありますが
大まかにまとめると以下の様になります

①車いすの大きさと、車いすを収納する
 ドアなどの開口寸法、形状が合わない

②車いすの重量が重く人力での収納が出来ない

③車いすの収納可能な場所(ドア位置)とクルマの
 着座位置(運転席、その他座席)の距離の問題

④車いすを折りたたむ、収納装置を
 操作するなどの準備動作が難しい

まだまだ、細かく上げればキリがありませんが、
特に①と②は避けて通れません

今回ご相談を頂いたケースをご紹介します
お車はトヨタのコンパクトカー「スペイド」です
もう一つ「ポルテ」というモデルがありますが
実質同じクルマといえます。

このお車トヨタ・ウエルキャブシリーズの
Bタイプというもので助手席の
回転昇降式車いすシートが装備され、
後部ハッチに専用車いす収納装置が
固定されています。

「じゃあ、これを使って
車いすの収納をするのネ」ってなるのですが
・・・・

リヤハッチDrの開口高さが約80cm
これに対してお客様のご使用の車いすの高さは
85cmあります(ノ゚ο゚)ノ

残念ながら高さ方向の車イス寸法が合わない事と
収納時に車イスを垂直方向に立てかける動作が
身体的に出来ない為使用することが出来ませんでした。

トヨタのウエルキャブ車には、この収納装置の他に
吊り上げ式のクレーンタイプもあるのですが
2016年の6月から「ポルテ・スペイド」には
仕様変更があり新型の装置が採用されています。

オートフォーラムで、車いす収納の際に装着している
スウェーデン国「オートアダプト社」製の
車いすリフトカロリフト40(クレーンタイプ)です。

後部のカーゴルームフロアから垂直に伸びた支柱を
中心に水平アームが回転します
水平アームの長さは約80cm
クルマのボディーから離れた位置からでも
吊り上げ可能です

さらに水平アームの中央部から
中折れする機構のため車内の狙った位置に
車いすを着陸できます。

支柱のベースになる部分は
フロアーの鋼板にレールを取付けその後、
扇型のプレートを固定して
支柱の向きと角度を正確に出します。

使用しない場合は床面に折りたたみが出来ます。

今回のスペイドのケースでは
出来るだけ引き上げ代を確保したいので
格納時に横幅方向一ぱいに
レイアウトしました。

ここで一つ考えてみてください
最初にお話しした
後部の開口高さが80cmに対して
お客様の車イス高さが85cmであること
更にカロリフト40の
水平アームの厚みが10cm程度あること

「じゃあぁやっぱりダメじゃん」
となりますが、車いすの基本構造には
ある特徴があります。

普段車いすを利用したり、
操作をしている方なら気付いていることと思いますが

一般的な車いすには介助用ハンドルが装備されています。
上の画像(白い車いす)では装着されていませんが、
この補助者が後方から押す場合に使用するハンドルが
一番高いところになりますね。

今回のお客様の場合、
下端のタイヤ接地部からこのハンドルまでが約85cm

車いすの座面にある折り畳み用のバンドを
引っかけずに左右のアームレストにカロリフト40の
ラインロープを引っ掛けて吊り上げるとここで
7cm程度引き上げ代を稼げます。
これで水平アームのロス分をカバーできます。

実際のお客様の車イスでやってみると
ラインを有効長さギリギリまで巻き上げた場合
あと4cm程度足りない状況でした。

がっ・・・その事は想定済みで
お客様と打ち合わせの段階でお客様自身にカロリフト40の
操作と車いす収納の実演をしていただいたところ
以下の手順を踏めば楽に出来る事が確認できています。
① めいっぱい引き上げて
まず車内側に前輪のキャスターを入れる
② その体制から右回りに1/2回転しながら
カロ40の水平アームを押し入れると
大輪が回る事で後部のデッキ部を乗り越え
車内に入ります

その他にも片手で体幹を保持しながら
車いすとクレーンの操作を安全に行うために
必要な手順やそれを補うために追加する工夫を
打ち合わせした後最終的な仕上げを行います。

車いすを吊り上げる際に
リヤバンパーに傷がつくのを防止するためのカバーですが
出し入れの際に「かがむ」という動作が難しく
危険なためこの青い紐を使います

通常の車イス収納で使用する金具は
「カラビナ」というロック機構付きのモノを使用しますが
指先に力が入り辛いため深めの「Sカン」に変えました。

カロリフト40のモーター操作は
水平アームにありますが
車いすに座った体位からだと手が届きません、
それと有線式のリモコンの場合
車いすに引っかかったりするので
無線式のリモコンを追加で装着しました。

最後は車いすに座った状態では
バックDrを閉じれませんので手が届く範囲に
「バックDrストラップ」を隠し味で追加します。
今回の車イス収納のケースだけではありませんが
「納得して使えるもの」を提供するうえで
重要なのがお客様との事前確認であること、
お客様自身が出来る事と出来ない事
更に何か一つ加える事で出来るようになる・・・・

事前打ち合わせに時間を
取って頂いたり必要な情報を提供して頂くと
より良い結果を創り出すことができます。

ありがとうございました。

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